特集 コロナ禍の経験をふまえた これからのシミュレーション教育
【座談会】豊かな実践を共有し、質を高めて明日につなげる
内藤 知佐子
1
,
髙橋 聖子
2
,
吉田 真奈美
3
,
中本 明世
4
1京都大学大学院医学系研究科
2折尾愛真高等学校
3島根県立石見高等看護学院
4甲南女子大学看護リハビリテーション学部
pp.538-545
発行日 2021年6月25日
Published Date 2021/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663201746
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実習代替の実践はいかがでしたか?
内藤 今回、いろいろな教育機関が参加できるといいなと思いまして、5年一貫校から髙橋聖子先生、専門学校から吉田真奈美先生、そして大学からは中本明世先生に参加していただきました。地域もバラバラですので、ぜひシミュレーション教育の実践やアイディアを共有していきたいと思います。まずは今回の新型コロナウイルス感染症(以下、コロナ)流行により、実習にどんな影響があったのかうかがいたいと思います。
髙橋 5年一貫の折尾愛真高等学校(以下、折尾愛真)では、高校3年間で看護の基礎を学び、専攻科では実践により近い形で看護を学びます。1学年100人前後の学生・生徒が学び、2クラスあります。昨年はコロナの影響を受け、3月から実習をすべて学内実習に切り替えました。臨地実習は行っていません。学内演習は、シミュレーションとロールプレイの2本立てで行い、全領域を教員全員でつくり上げました。
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