特集 工夫が光る! 在宅看護演習・実習
訪問看護ステーションとつくりあげるICTを活用した在宅看護学実習
柴﨑 美紀
1
,
日野 徳子
1
,
岸 知輝
1
,
中島 恵美子
1
,
黒沢 勝彦
2
,
佐藤 友紀
3
1杏林大学保健学部看護学科看護学専攻
2LIC訪問看護リハビリステーション
3えいる訪問看護ステーション
pp.994-1003
発行日 2020年11月25日
Published Date 2020/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663201604
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ICTを活用した在宅看護学実習取り組みの背景
本年の教育現場は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の拡大によって、これまで経験したことのない状況が続きました。実習を行うことがままならない状況は、今なお続いています。特に在宅看護学において、学外の訪問看護ステーションなどで行われる臨地実習を実施することは難しくなりました。しかし、看護教育の根幹である実習が受けられないことは、学生にとって大きな損失です。筆者らは「在宅看護学は、地域社会や生活のなかでの療養を見て初めて理解できることも多い」と考えており、学外での学びができる機会を、どうしても設けたいと考えました。
そして今回、文科省の方針1)をふまえて、臨地実習に代わる在宅看護学実習を企画しました。ICTを活用し、地域の訪問看護ステーションとともにつくりあげた企画です。その内容と経緯、そして実習結果について、詳細を報告します。
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