特集 ネットワークが地域を支える
地域連携ネットワーク型在宅医療システムをつくりあげるために―在宅医療の3ワークを通して
中野 一司
1,2
1医療法人ナカノ会ナカノ在宅医療クリニック
2鹿児島大学医学部臨床
pp.980-985
発行日 2008年12月15日
Published Date 2008/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688101208
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はじめに
在宅医療(介護)は,診療所,訪問看護ステーション,薬局,病院,ヘルパーステーション,居宅介護支援事業所,介護施設など,さまざまな医療(介護)サービスが連携するチーム医療である。
筆者は,9年前の1999(平成11)年9月,鹿児島市内に在宅医療専門のクリニックであるナカノ在宅医療クリニックを開設した。しかし,筆者は在宅医療をやりたくて開業したのではない。在宅医療のシステムがつくりたくて,開業したのである。
チーム医療の質を上げるには,各参加メンバーのクオリティーを上げる教育が重要なことはいうまでもないが,いかにして良質な地域連携システムを構築するかがキーポイントとなる。筆者はそのためのツール(道具,手段)として,IT(Information Technology;情報技術)をフル活用したいと考えた。
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