増大号特集 実習指導 虎の巻
第1部 実習指導で大切なこと
実習指導はおもしろい!─現場のピンチをチャンスに変えていこう
大池 美也子
1
1国際医療福祉大学 福岡看護学部
pp.636-641
発行日 2018年8月25日
Published Date 2018/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663201039
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実習指導って楽しくないですか?
不慣れな看護学生とともに臨地実習に行くことは,看護教員の心身に多大な負担と疲労をもたらします。規定の実習期間が終了すると,何事も起きなくてよかったという安堵感もあります。しかし,臨地実習が看護学生に大きな成長をもたらす機会であることはだれもが認めています。
患者さんと話ができなかった看護学生が「患者さんがありがとうって私に言ってくれて……」と感謝の言葉をいただけるほど信頼されるようになり,涙ながらに実習を終了することが多々あります。「先生,先生」とアヒルの子のように付きまとっていた基礎看護学実習の看護学生が,最終段階の実習で病棟で会うと,胡散臭い目で看護教員である私をみることもありました。自分で考えながら行動しようとする学生の変化に,思わずにんまりします。
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