特集 卒直前の事故防止演習
就職前の技術演習の意義—学校と臨床をつなぐ技術教育
高橋 明美
1
,
鈴木 昌子
1
,
小野 智佐子
1
,
清水 泰子
1
,
秋山 知也
1
,
唐仁原 祐江
1
,
城野 美幸
1
,
山田 智美
1
,
宮崎 裕子
1
,
皆川 ゆかり
1
,
松本 喜代子
2
,
近藤 昭子
2
,
伊藤 泉
2
,
時永 薫
2
1聖マリアンナ医科大学看護専門学校
2聖マリアンナ医科大学病院看護部
pp.170-174
発行日 2004年3月25日
Published Date 2004/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663200169
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はじめに
近年,医療の高度化により,医療現場ではより迅速な判断や看護実践が求められるようになってきた.また国民や患者の医療に対する要求も高くなってきている.リスクマネージメントの観点から,免許を持たない看護学生が看護技術を実施するには慎重にならざるを得ず,学生の卒業時の看護実践能力と臨床の求める新卒者の看護実践能力のギャップが大きい現状がある.
そのような背景の中,「新たな看護のあり方に関する検討会報告書」「看護基礎教育における技術教育のあり方に関する検討会報告書」が出され,臨地実習における技術教育の指針が示されるなど,ここ数年で看護および看護教育を取り巻く環境は急速に変化している.この事実に基礎教育の場・臨床の場ともに,それぞれがどう取り組み,連携していくのか,試行錯誤が続いている.
聖マリアンナ医科大学看護専門学校(以下,当校)では,卒業生のほとんどが隣接する実習病院に就職している.卒業生が不安なく就業できるように,看護部の主催で行われる「看護実践入門編」という技術演習に,専任教員も参加・協力している.本稿では,この取り組みを学校側から紹介する.
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