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8年の時を経て開いた夢マップには
新年2014年がスタートしました。1年前は日本に帰ることができなかったので,2年ぶりに日本で過ごす年末年始。日本では,何を食べても美味しいという食のクオリティの高さ,そしてレストランやお店でのサービスに何度も感動しながら過ごした2週間でした。年末年始の過ごし方は,アメリカと日本ではさまざまな違いがあります。日本では,年末年始お仕事がお休みになることが多いですが,アメリカでは,1月1日の元旦のみが休日で,1月2日から仕事や学校が開始となります。日本では大晦日から元旦にかけて,紅白歌合戦を見ながら家族と過ごすか,初詣に行くことが定番ですが,アメリカでは1月1日へのカウントダウン後あちこちの海で花火があがり,元旦は日本と違い家族が集まって過ごすことはあまりありません。他に年末の過ごし方で,違うことの一つに大掃除があります。日本では,“年末大掃除”という言葉通り,年末に大掃除をしますが,アメリカでは寒い年末には行わないのが通常です。英語で大掃除のことを“Spring Cleaning”と呼ぶこともあり,春の4月に大掃除をすることが多いそうです。ハワイの我が家では,アメリカの慣習に沿い,年末に大掃除はしないのですが,今回日本で大掃除をしてきました。段ボールからいろいろと昔の物がたくさん出てきて懐かしく振り返っていました。大掃除中一冊のノートを発見。1ページ目に2006年渡米する前に自分が書いた夢マップがありました。看護学生のとき,大学の授業にエッセイストの松原惇子さんが特別ゲストで来てくださり,夢マップの書き方を教えてくださいました。自分の夢を1枚の紙に,絵や写真などできるだけビジュアルを取り入れて夢マップを書いていくと夢が叶いやすいと話してくださいました。その教えの下に書いた夢マップを8年ぶりに開いてびっくりしたのですが,そのときに書いたたくさんの夢の9割ほどが叶っていたのです。大学院でがん看護を学ぶ,アメリカのがんセンターで働く,映画が字幕なしで観られるようになる等々。いちばん驚いたのが,老後の夢に「ハワイかカナダに住む」と書かれていたことです。一度も行ったことがないハワイに,どうして住みたいと書いたのかはまったく記憶にないのですが,その当時描いていた老後の夢までも今現実となっていることにとてもびっくりしました。そして,“Secret”という映画で,ある男性が新しく家を建てた後,自分の子どもが見つけてきた絵を見た瞬間にその男性の涙がとまらなくなったシーンを思い出しました。遠い昔,こんな家に住んでみたいと自分自身で描いた絵だったのですが,その描かれた家が,一生懸命働いて実際に建てた家と瓜二つだったのです。夢マップを書いた自分の経験とその映画のシーンが重なり,何歳になっても夢をもち,その夢を具体的に書き出すことで,意識的だけではなく,無意識でもその夢に少しずつ近づくことができるのだと思いました。というわけで,今はもう一度今後の夢マップを作成しているところです。
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