Scramble Zone
DVD『赤十字とは何か その教育の原点を問う』を制作して―3.11 石巻で奮闘していた看護学生の記録
池田 由美子
1
,
南斉 真奈美
1
,
林 容子
1
,
東 智子
1
1日本赤十字社事業局看護部
pp.884-885
発行日 2012年10月25日
Published Date 2012/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663102222
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3.11 音信不通の3日間
2011年3月11日14時46分,日本赤十字社屋も激しい揺れに見舞われ,とうとう首都直下型地震が起こったかとの思いが一瞬頭をよぎりました。すぐにテレビやネットで震源地を確認し,東北地方で大きな地震が起こったことを知りました。日本赤十字社は全国に17校の看護専門学校をもっており,そのなかには,東北地方の学校もあります。学生や先生たちは無事なのか,日頃から定期的に訓練している災害情報メーリングリストを使って,安否情報の確認に入りました。
全国の赤十字教育施設から各学校の被災状況と安否情報が届くなか,石巻赤十字看護専門学校との連絡が取れない状態が続きました。副学校長と連絡が取れたのは3月14日,発災から3日が経過していました。このときは,卒業式を発災前日に迎えた3年生の安否は確認できませんでしたが,1年生,2年生の学生と教職員全員の無事を確認することができました。しばらく混乱状態が続き,私たちが石巻赤十字看護専門学校の学生と教職員の当時の状況を知ったのはずいぶん後のことでした。
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