連載 Mail from USA 『JNE』を読み,世界の看護教育の流れを知る・36
「リアル」な看護教育のために―バーチャル地域社会の利用
喜吉 紘子
1
1ミシガン大学看護学部
pp.348-349
発行日 2012年4月25日
Published Date 2012/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663102064
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●【新しい教育法】「学習活動の背景づくりにバーチャル地域社会を利用する」より
ミシガン大学の教員として2学期目となりました。目先のことばかりに気をとられ,始終実習指導の準備に追われていた先学期の経験を踏まえ,今学期はより効果的な,効率のよい指導を目指しています。実習指導の内容は担当教員に任されるので(ということが,学期が始まってからわかりました),実習日ごとの目標設定やミニテストをしたり,学生の学びをサポートするような活動を盛り込みました。そのおかげで,学生たちはだいぶ成長しました!
アメリカは評価の国ですが,教員が学生の評価(成績)をするように,学生も教員の評価をします。そして,学期末に学生からの総合評価が教員に渡されます。うかうかしていられませんが,学生たちからのコメントは貴重です。私の場合,学習課題についてより内容を明確に伝える必要があることに気づきました。例えば,提出物はメールでOKか,日にちだけでなく,時間の指定まで必要です。
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