連載 Mail from USA 『JNE』を読み,世界の看護教育の流れを知る・29
長い看護師人生を見据え,看護学生にチャレンジを
神谷 英美子
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1カリフォルニア大学サンフランシスコ校(UCSF)大学院博士課程
pp.808-809
発行日 2011年9月25日
Published Date 2011/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663101883
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●【特別寄稿】「アメリカ医学研究所からのレポート:公益に仕える教育の役割」から
日本は残暑が厳しい毎日だと思いますが,皆さんはいかがお過ごしでしょうか。年中霧がかかるサンフランシスコでは,夏らしい晴天の日は珍しく,ジャケットを羽織る日々が続いています。UCSFは9月下旬から新学年が始まり,私たちの学年は今年度からそれぞれ自分の研究に従事し,キャンパスに行くこともほとんどないため,今までのようにクラスメート達に毎週会えなくなるのを寂しく感じます。
JNE6月号では,主に今後の看護職の在り方についてのエッセイが取り上げられています。チーム医療のなかで,これからの看護師に求められる技術や統率力とはどのようなものか,看護師によって書かれたエッセイに加え,医師が寄稿した2点が紹介され,チーム内での看護師という役割を明確にしています。これらのエッセイ内容を主導している,今号の『特別寄稿』をここで取り上げたいと思います。先日発表されたアメリカ医学研究所(Institute of Medicine, IOM)のレポートを元に,JNEの目標を見直し,これから読者に伝えていくべき事柄や問題が列挙されています。
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