Japanese
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特集 乳癌の手術:最適化への論点
B.リンパ節郭清のpros and cons
11.センチネル・リンパ節生検(sentinel lymph node biopsy):妥当性の論拠
Sentinel lymph node biopsy:Validation of the sentinel lymph node hypothesis
野口 昌邦
1,2
,
津川 浩一郎
1
,
坂東 悦郎
1
,
三輪 晃一
1
Masakuni NOGUCHI
1,2
1金沢大学医学部第2外科
2金沢大学医学部附属病院手術部
キーワード:
乳癌
,
腋窩リンパ節転移
,
センチネル・リンパ節
Keyword:
乳癌
,
腋窩リンパ節転移
,
センチネル・リンパ節
pp.71-74
発行日 1999年1月20日
Published Date 1999/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407903497
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癌のリンパ節転移はランダムに生ずるのではなく,一定のパターンがあり,センチネル・リンパ節(前哨リンパ節)は,原発巣からリンパ管に入った癌細胞が最初に到達するリンパ節である.センチネル・リンパ節生検はそのリンパ節を同定・生検し,その転移の有無により,領域リンパ節全体における転移の有無を診断する方法である.同法による乳癌の腋窩リンパ節転移の診断率は高く,センチネル・リンパ節に組織学的転移を認めない症例ではリンパ節郭清を省き得ることが示唆される.
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