特集 学びは越境する―異領域の導き手から看護へ
【インタビュー】上野千鶴子,看護教育を社会学する―当事者参画型ケア教育の提言/【コラム】上野千鶴子さんに質問を寄せて
上野 千鶴子
1
,
新井 広子
2
,
本誌編集室
1東京大学大学院人文社会系研究科
2富岡看護専門学校
pp.450-459
発行日 2010年6月25日
Published Date 2010/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663101475
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看護教員として過ごした上野千鶴子の追憶から
─看護教員にも多数ファンがいらっしゃる上野さんの取材ということで,本日は聞き手として,かねて読者アンケートで「誌面に登場してほしい人物」に「上野千鶴子先生」を挙げていただいていた新井広子さんに群馬から立会いに来ていただきました。その他,幅広い年代の読者から募った質問も編集室から代弁しつつ,お話を聞かせていただきたいと思います。
新井 よろしくお願いします。
上野 お願いいたします。私は,看護学校の非常勤講師だった経験があるんですよ。
新井 そうなんですか!
上野 私は長い「入院」生活(大学院生時代)を送りました。要するに失業者同然の展望もない,食えないプータロー時代に,非常勤をずっとやらせていただいたのが保健師専門学校と看護学校の講師(家族社会学)でした。その当時の学生さんたちのなかには今日に至るまでずっとお付き合いが続いているひともいます。今でも時々,呼ばれたりしますよ。
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