連載 演習を通して学ぶ看護援助の基礎のキソ・1【新連載】
看護基礎教育における看護援助の基礎(その1)
川口 孝泰
1
,
佐藤 政枝
2
,
小西 美和子
3
1筑波大学大学院人間総合科学研究科
2首都大学東京健康福祉学部
3近大姫路大学看護学部
pp.324-328
発行日 2009年4月25日
Published Date 2009/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663101178
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連載を始めるにあたって, 読んでおいてほしい3つの報告
ここ数年で看護教育の大学化が急速に進み,2009(平成21)年度には4年制の看護系大学は,200校に迫る数が設置されます。これによって大学進学希望者は急増し,社会的にも徐々に学問としての看護学が認知されつつあります。しかし一方で,大学教育における看護学教育は,いまだ試行錯誤の段階で,その質の向上は重要な課題となっています。このような現状に対応するため,文部科学省は,「看護学教育の在り方に関する検討会」を2001(平成13)年6月に審議会として設置し,看護学教育の現状認識と,将来像について検討してきました。
最初にまとめられた報告書は,「大学における看護実践能力の育成の充実に向けて」(平成14年3月26日)と題されたものです。この報告書は,看護学教育の大きな指針となり,看護の教育機関を有する大学では,この報告を基本に独自の教育的な取り組みがなされています。
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/koutou/018/gaiyou/020401.htm
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