『看護教育』50巻記念
恩師へ贈る言葉
阿部 俊子
1,2
1調布市医師会立看護高等専修学校
2三井記念高等看護専門学校
pp.7
発行日 2009年1月25日
Published Date 2009/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663101099
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- 文献概要
山田先生,お手紙ありがとうございます。先生のお手紙を読んで,学生時代のことを懐かしく思い出しました。先生,私は“可愛い優等生”ではありませんでした。多くの学生を指導してこられた先生はよくご存知だと思いますが,学生にも可愛い学生とそうでない学生がいますね。私は,社会人入学の学生でした。社会人は年齢や人間経験を積んでいるという点で,一般の学生より言語能力などが高いという,一見優秀な印象もあります。しかし,私自身がのちに大学教員として学生を指導してきた中で,社会人入学の学生は,とても優秀な場合と,そうでないちょっと扱いにくい学生に二極化していることを感じていました。栄養士の短大を卒業してから看護学校に入った私は,まさに後者でありました。
当時から何事に対しても自分なりの意見や考えがあったので,しゃべりすぎてよく「始末書」を書きました。何にでも意見を持つこの性格は国会議員となった今ではフル活用していますが,学生としては何と面倒で扱いにくいものだっただろうと,往時の先生の心中をお察しします。
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