連載 スクリーンに見るユースカルチャー・20
将来の希望を口にする
小池 高史
1
1横浜国立大学大学院環境情報学府
pp.318
発行日 2008年4月25日
Published Date 2008/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663100900
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前回に引き続き貧乏な少女が主人公の映画をとりあげる。主人公の初子には両親がなく,兄と二人暮らし。中学校卒業を目前にし,家の経済状況を鑑み進学を諦める。学校では浮いた存在だが,クラスメートからは親切にされている。それでも常に周囲の人たちと自分の間にある壁を感じている。
印象的だったのは次のようなシーン。中学を卒業して就職することになった初子に対して,高校に進学するクラスメートたちが励ましと希望の言葉をかける。
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