連載 東洋医学講座 鍼灸医学を中心に・3
東洋医学の診察法
和辻 直
1
1明治鍼灸大学
pp.1102-1107
発行日 2007年12月25日
Published Date 2007/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663100833
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東洋医学の診察法とは
東洋医学(→)の診察法は,人がもつ全ての感覚を用いることで,心や体の状態を把握して,人に生じる種々の病気を判断し,漢方薬や鍼灸治療などの最適な治療法を導こうとするものである。近代西洋医学では病名の診断をするが,東洋医学は全く異なった病の認識をもって,病気を判断している(→)。
東洋医学の診察法の特徴は,診断器具や装置を必要とせず,主に診察者の五感と問診によって行われるために,一定の診察技術を修得すれば,いつでもどこでも患者の心身の状態を把握することができるところにある。
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