特集 新卒1年生の居る病院
新卒看護師のつらかった体験と表出―卒後1年目の体験のインタビュー調査をとおして
小鷹狩 味香
1
,
田中 三喜
1
,
山本 清美
1
,
中根 薫
2
,
安藤 幸子
3
,
林 千冬
3
1西神戸医療センター
2近畿中央病院
3神戸市看護大学
pp.1062-1066
発行日 2007年12月25日
Published Date 2007/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663100825
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はじめに
看護師の卒後1年未満の離職率の上昇とともに,新卒看護師のストレスフルな状況をいかに改善すべきかが多くの医療機関で課題となっている。近年,新卒看護師についてはさまざまな観点からの研究が行われ,支援策が検討されているが,先行研究では,新卒看護師がストレスやつらかった体験をどのように表出しているのかをとらえようとしたものは見当たらない1─4)。
私たちは2006年より,病院に勤務する看護師が,卒後1年目にどのようなつらかった体験をし,それをどのように表出したかについてインタビュー調査を行ってきた。以下では,そこで得られた知見を紹介するとともに,新卒看護師が望む支援について考察する。
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