連載 人が生きる現場・7
家族が撮らない,家族写真―フォトジャーナリスト 山本宗補さん
津金 亜貴子
pp.861-863
発行日 2007年10月25日
Published Date 2007/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663100780
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日本全国をまわり,「老い」をテーマにお年寄りの写真を撮る人がいると聞いて会いに行った。山本宗補さんは1985年以来,フォトジャーナリストとしてミャンマー(当時ビルマ),イラク,フィリピンなど世界各地で不条理な死を見つめてきた。たった1枚のスチール写真が,何十万,何億人に語りかける。喜怒哀楽やさまざまな感情につつまれた人間の「生」を四角い枠に切り取るとき,そこに込める山本さんの思いを聞いてみたかった。待ち合わせ場所に現われた山本さんは,人懐っこそうな笑顔を見せた。
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