連載 教え,伝える現場…番外編
感じる心を持ちつづけて―伊勢華子さん
津金 亜貴子
pp.181-183
発行日 2007年3月25日
Published Date 2007/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663100626
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世の中には“職業”や“肩書き”では括れない人たちがいる。伊勢華子さんは私にとって最も身近なその一人だ。もちろん,「仕事」は本人にとってどんなあり方でもよい。たとえば私はテレビ番組をつくっているが,番組をつくるという仕事はこういうものであると勝手に決めて,知らず知らずのうちにその任務を遂行するのに躍起になっているとしたら?どこかで自分のなかの可能性に線を引いて向こう側を見ないことにしているとしたら?
伊勢さんは世界各地を旅して,出会った子どもたちとともに過ごしながら,「宝物は何ですか?」「自分にとっての世界地図って何?」と問いかけ,絵を描いてもらってきた。そして,その絵に自分の文章をつけてまとめ,本をつくった。地球に限りない愛情を持って,時にはパレスチナ難民キャンプに暮らす子どもの元へ,日本の小さな島々へ出かけて行く。エキサイティングな旅を続ける伊勢華子さんに,話を聞いた。
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