特集 看護学生の論文 大賞・入選論文の発表
看護学生の論文22篇
一期的乳房再建術を受けた乳がん女性の思いと看護支援
谷口 綾
1
1東京医科歯科大学医学部保健衛生学科看護学専攻
pp.660-663
発行日 2004年9月1日
Published Date 2004/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663100457
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はじめに
わが国の乳がん罹患率は増加傾向にあり,近年乳房切除後の変形や若年者の罹患を考慮したQOL向上のための乳房再建への関心が高まっている1)。乳がん手術では患者に術式の選択まで求められることが多く,乳房を再建するか否かはなおさら本人による選択が不可欠となる。1回の手術で乳房切除と再建を行う一期的乳房再建術では,がん告知の衝撃から十分抜け出せない時期に治療のための術式に加え,複数の方法から再建術式を選択しなくてはならず,患者の困難や苦悩が推察される。
そこで本研究は,一期的乳房再建術を受けた女性が抱いてきた思いを明らかにし,乳房再建を望む女性に対する看護支援への示唆を得ることを目的とした。
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