グラビア こんにちは患者会です
妻の看取りをきっかけに闘病記を集め古書店開設―パラメディカ
pp.313
発行日 1999年4月1日
Published Date 1999/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661905807
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開店の理由
2年前に妻(45歳)を乳がんで亡くしたのですが,その時配偶者として,同じ病気にかかった患者さんたちの闘病記からさまざまな情報を得,妻を励ます上でも,医師の説明の理解にも役立ちました.同時に新刊書店でも古書店でも図書館でも,病名から闘病記を探すことの難しさを知ったのが,闘病記を完備した古本屋を立ち上げようと考えたきっかけです.近年の闘病記は「どういう治療を受けたのか」を詳しく記録し,情報ノンフィクションともいえるものが増えています.
また,それまで私自身が都内の予備校で,特に医歯薬看護系受験志望者の進学相談を担当しており,「業界」の事情を知る上で医師のエッセイなど,生徒に勧める本を買い集めていたことも土台になっています.エッセイはポロッと本音が出ますので,部外者が医療の内幕を知る第一歩として格好の手がかりだと思います.
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