特集 射水市民病院の人工呼吸器取り外し問題が提起したこと
富山県射水市民病院「人工呼吸器外し問題」取材ノート
吉田 卓矢
1
1毎日新聞社奈良支局
pp.774-779
発行日 2006年10月1日
Published Date 2006/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663100364
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富山県射水市の射水市民病院(麻野井英次院長)で今年3月,2000年秋からの5年間に末期患者7人が人工呼吸器を外されて死亡したことが表面化した。地元紙の報道がきっかけだったが,終末期医療のあり方を巡って波紋は全国に広がり,新聞,テレビ,週刊誌などのメディアが人口10万弱の射水市に殺到する騒ぎとなった。私も毎日新聞の取材班メンバーとして現場に1か月余り滞在し,主治医として7人のうち6人の患者の呼吸器を外したことを認めた病院の伊藤雅之・前外科部長(50)=現・射水市福祉保健部参事=や,病院の患者たちに話を聞いた。当時の取材をふり返りながら,この問題をもう一度考えてみたい。
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