特集 災害看護の現場から─災害看護学構築に向けて・1
いま,なぜ災害看護が必要か
酒井 明子
1
1福井大学医学部看護学科
pp.106-110
発行日 2006年2月1日
Published Date 2006/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663100214
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
- サイト内被引用
災害はわれわれに常に何かを語りかけてきた。災害は,一瞬にして人のいのちと生活を脅かし,人間として本当に大切なものは何かを問いかける。看護も,対象となる人がQOLを保ち自立して生活できるように援助しながら,人間として本質的に大切なものを問い直している。
筆者は,これまで災害看護の重要な視点として「一人ひとりの人間のいのちと生活を守ること」を主張してきたが,本稿では,災害が語りかけるもの,災害看護の原点,これから求められる災害看護教育を問いながら,いま,なぜ災害看護が必要なのかを改めて考えたい。
Copyright © 2006, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.