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職種や組織の枠を越えて.地域の問題を語り合う—『第4回剣山サミット』 徳島県神山町
塩田 洋
pp.597-600
発行日 1997年8月10日
Published Date 1997/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662902888
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香川県の高松と高知県の室戸岬を結ぶ直線のほほ中央にそびえる剣山。かつて平家の落人が分け入ったという,標高1955mのその山の麓に広がる11町村の参加による『第4回険山サミット』が,1997年5月31日,6月1日の2日間にわたって徳島県名西郡神山町で開催された。テーマは「在宅ケアを考える」。200人を越える参加者は,日頃医療・保健・福祉の現場にいて何らかの形で在宅ケアに関わっている人たちだが,その職種は,町村長・助役,事務職,医師,看護婦,保健婦,社会福祉協議会,寮母,ホームヘルパー,ソーシャルワーカー,理学療法上,県職員,保健婦学生……などさまざまである。
今回の内容は,斎藤貢氏(前,兵庫県五色町町長)と,宮原伸二氏(川崎医療福祉大学助教授)の講演,浜田邦美氏(徳島県相生町日野谷診療所所長)の実践報告およびグループ討議であった.グループ討議では,なるべく職種がばらばらになるよう配慮した上で,参加者を14のグループに分け,「在宅ケア」を軸に地域の健康づくりについてそれぞれの立場から意見交換,議論を行なった。その結果発表と,斎藤氏,宮原氏によるまとめをもって閉会となった。
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