連載 家族を考える・8
子どもから見たこれからの家族
巷野 悟郎
1
1こどもの城小児保健部
pp.670-671
発行日 1995年8月10日
Published Date 1995/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662902784
- 有料閲覧
- 文献概要
子どもの体と心は未完成の状態にあるから,いつも大人に向かって成長・発達を続けている。
体が大きくなるのが成長であって,その基本は日常の栄養摂取である。出生時の体重が凡そ1年で3倍にまで増大するのだから,体重の割からすれば,成人以上に大量の栄養を必要としている。このような体の増大と共に運動機能が発達し,さらに精神知能が加わって,人間社会の一員として生活できるまでに成熟していく。そこには脳細胞と神経繊維の成熟と,子どもを取り巻く人間環境の存在が必要である。そして日々の生活の中で,環境から受ける刺激と,それに対応していくことによって子どもは発育していく。
Copyright © 1995, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.