特集 市町村長と語ろう
[座談会]予防が経済効果として現れてきた協和町の保健活動
岡野 英一
1
,
横田 紀美子
2
,
原田 美知子
2
1協和町
2協和町保健センター
pp.444-450
発行日 1995年6月10日
Published Date 1995/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662902758
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協和町の脳卒中・がん予防対策事業
岡野 協和町の政策の基本は第2次基本構想で,この構想に基づいて,「うるおいと,豊かで,住みよい町づくり」をやってまいりました。健康も大切ですが,働く場所も必要だということで,工業団地の造成に力を入れ,町長選挙でも,工業団地の誘致を公約として一番大きな政策の柱としてやってまいりました。そのほか公共下水道も大きな柱にしてまいりました。
それに加えて,住んでいてよかったと町民に理解されるためには,健康でなければいけないと昭和56年から始めた脳卒中半減対策を筑波大学,県の保健所,総合健診協会や地元のお医者さんにご協力いただいて,進めてきております。それ以外に,各集落の区長,成人病予防対策委員,保健推進員などの委託養成を図り,この人たちを中心にした130名の地区リーダーの協力で推し進めています。その結果,脳卒中は非常に少なくなってきているということですね。
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