連載 立川らく朝のヘルシートークウラ噺・5
出血大サービス
pp.441
発行日 2002年5月10日
Published Date 2002/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662902623
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これは私がまだ立川らく朝になる前の話。つまり落語家になることなど夢にも思っていなかった(う〜ん夢くらいには思ってたかな)時代のこと。ひょんなことから,日本テレビの「おもいっきりテレビ」に出てくれという話が舞い込んだ。「おもいっきりテレビ」というのは、みのもんたさんが司会をしているお昼の超人気番組だ。健康の話題をワイドショー的に取り上げることで大当たりしている。
もっともその当時は「おもいっきりテレビ」の存在すら知らなかったのだが,ある方の紹介で,郵便で行う癌の検診システムについて番組で説明をしてくれという。その検診システムというのは、指先を小さな針で刺して血液をにじませ,それをろ紙に染み込ませたものを郵送する。このろ紙に付着した血液の痕跡からいろいろと検診項目を測定しようというのだが,これじゃまるで犯罪捜査だよ。
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