特集 働く人を支える「地域」と「産業」の連携
健診情報の電子化・標準化と個人情報の保護
杉森 裕樹
1
,
吉田 勝美
1
1聖マリアンナ医科大学予防医学
pp.102-108
発行日 2002年2月10日
Published Date 2002/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662902568
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地域職域連携の重要性
健康日本21は,全ての国民が健やかで心豊かに生活できる活力ある社会をつくり,高齢化に伴っておこる生活習慣病などによる早世や要介護状態を減少させ,「健康寿命の延伸」を目指すものである。その際,重要な点は,国民に対して,行動変容を一方的に強要するのではなく,疾病予防などに関する適切な情報を十分に提供し,国民1人ひとりが自らの生活習慣に合わせて,健康づくりに主体的に取り組める「環境づくり」を行うことである。
健康日本21の推進方策として,「各種保健事業の効率的・一体的推進」があげられている。これは保健事業の実施主体間の連携を進め,生涯を通じて一貫性のある保健事業の効率的な実施を目的とした1つの「環境づくり」である。生涯にわたって,いかなる立場・条件にあっても,個人が健康づくりの支援サービスを利用できるように環境整備をするものである。
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