特集 精神保健福祉にどう取り組むか
保健婦活動の現状と課題
[福岡県]二ーズ調査をふまえて協議を重ねたシステムづくり
眞﨑 直子
1
1福岡県立精神医療センター太宰府病院
pp.634-639
発行日 2000年8月10日
Published Date 2000/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662902234
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
精神保健福祉法が改正され,平成14年から市町村での在宅福祉サービスが開始されることとなった。平成5年,障害者基本法により精神障害者が「障害者」と規定されてから,長い道のりだった。その時のことはよく覚えている。当時,私は福岡県の保健所にいたが,家族会の会長が「やっと精神障害者とその家族にも福祉の光がさした」と興奮して話してくれたのを思い出す。
もう1つの大きな流れとして,障害者福祉施策の統合化がある。障害者関係3審議会の意見具申「今後の障害保健福祉施策の在り方のついて」(平成11年1月19日)では,「障害者が日常生活を送っていく上でのさまざまな需要を把握し,保健・福祉・医療サービスを総合的・効率的に提供できるよう,障害者ケアマネジメントの導入を検討すること」が提言された。その背景のは,利用者主体の福祉サービスシステムを構築してほしいという要望の高まりがあるのだと思われる。
Copyright © 2000, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.