連載 ニュースウォーク・27
「1%」は悲しい—NPOの介護事業参加
白井 正夫
1
1元朝日新聞
pp.518-519
発行日 2000年6月10日
Published Date 2000/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662902212
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外国入ペルパーの時代がやってくる?
毎年60万人の移民を受け入れるか,それとも定年を77歳に延長するか—出生率の低下と高齢化が併せて進む日本に,国連がこんな選択を示した。これからの50年間,経済を支える労働力を維持するにはどれだけの補充移民が必要かという報告書を国連人口部が今春発表したが,結論はこの二者択一しかないというのだ。
日本の人口は2005年の1憶2,700万入をピークに減り始め,2050年には1憶500万人になると予測されている。現在8,700万人の生産年齢人口(15歳〜64歳)も5,700万人に減る。現在の労働力数を50年後も保つには,毎年60万人の“若い外国人”の受け入れが必要だと,報告書はいっている。あくまで数字の上でのことだが,近い将来の労働力不足は避けられそうもないから,余計なお世話とばかりいっていられない。
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