連載 地域保健の企画力養成講座・1【新連載】
企画とは
惠上 博文
1
1山口県柳井環境保健所
pp.328-331
発行日 2000年4月10日
Published Date 2000/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662902176
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はじめに
地域保健法への対応
平成9年4月1日から全面施行された地域保健法に伴う『地域保健対策の推進に関する基本的な指針』の中において,保健所の運営については以下のように,地域保健の広域的,專門的かつ技術的拠点としての機能を強化することが必要であるとされました。具体的に列挙すると,ご存知のように,専門的かつ技術的業務の推進,情報の収集・整理・活用の推進,調査および研究の推進,市町村に対する技術的援助および市町村相互間の連絡調整の推進に加え,広域計画策定への関与および地域保健サービスの評価ならびに前4者の課題などついての企画および調整機能を強化することが規定されました。
こうした保健所の規定や役割の明確化に伴って,これまで都道府県などにおいては,保健所機能を強化するため,特に,企画・調整機能の強化に重点を置きながら,保健所と福祉事務所との統合,保健福祉企画調整室の新設,県と市町村との人事交流,先駆的な地域保健活動の試行,行政指導能力研修や総合調整能力研修の充実など,組織や人事,事業,研修,予算など多角的な面から,さまざまな取り組みが積極的に行われてきています。みなさんのところでは,どのような取り組みが図られてきているか,ご存知でしょうか。
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