連載 使いみちのない時間・3
モンブラン
丈久 了子
pp.250-255
発行日 2000年3月10日
Published Date 2000/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662902163
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机の上の電話が鳴った。少し長めのベル間隔が,外線電話であることを知らせていた。「はい,医務室。保健婦沢木です」
「あ,遠藤です。由岐さんですか」
細いけれどしっかりとした声が,由岐に流れこんできた。
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