連載 島だより—三宅島の子育て支援・7
住民との橋渡し役として子育て中の母親として
鎌川 文子
1
,
北川 多恵子
,
品田 佳子
2
1三宅島民生児童委員婦人部
2母親学級
pp.974-975
発行日 1998年10月10日
Published Date 1998/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662901881
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三宅島民生児童委員婦人部の活動
「心豊かで健やかな子供を育てる運動」を一貫したテーマに,民生児童委員婦人部は都内での研修を重ねてきました。民生児童委員に任命された5年1期3年間は,先輩委員と共に地域の方々との交流と新設される特別養護老人ホームへの入所者の聞き込み調査などの所用が多く,婦人部独自の活動もなく過ぎました。第2期目を機に部員8人と少人数ながらも三宅島における子育て支援ができないかと婦人部研修を受けながら話し合っておりました。思いきって委員4人で,保健所の育児学級に参加したところ,保健婦さんをはじめ,スタッフの方に気持ちよく受け入れていただき,久しぶりに育児の現場に仲間入りしました。また,三宅村への母子保健事業移管の準備のため保健所で開かれた会議を通じて,行政側としての慎重かつ速やかな対応にはさまざまな配慮があったことも学びました。
離島という独特な環境の中で,孤軍奮闘している若い母親は,月1度の育児教室にさまざまな悩みをさまざまな形で持ち込んできます。その1人ひとりに声をかけ,その背景にある諸問題を引き出して支えになっているのがスタッフです。「健やかに育てる運動」をまさに実践するため奮闘している育児教室スタッフの方々に感動を覚えました。
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