特別記事
—予防医学からグローバル健康科学への転換—21世紀の健康文明と地域保健・看護学の新しい展望について[1]—20世紀の健康文明の限界—予防医学の発展とその限界
松田 正己
1
1静岡県立大学看護学部・地域看護学
pp.727-730
発行日 1998年9月10日
Published Date 1998/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662901838
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要約
WHOは1998年5月の第51回世界保健総会にて,21世紀の健康戦略(ヘルス・フォー・オール:HFA)を採択した。この新戦路は,新しい健康文明のあり方を提案している点で,歴史的な意味がある。健康を文明として考えたとき,20世紀から21世紀への地域保健・看護学を考える上で,乗り越えるべき目標は「予防医学」に象徴できると思う。そこで,健康文明の視点から,予防医学が日本に導入された経緯と,その後の展開をまず述べ,次に,21世紀の地域保健・看護学を展望する。
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