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文明と死
三木 福治郎
1
1岡山県立短期大学
pp.766-773
発行日 1976年12月25日
Published Date 1976/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663907050
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はじめに
ふとしたことから,看護婦養成の学校で生理学を講義するようになって10年余りがすぎた.
昭和48年ごろだったと思うが,学生の輪読会で“生命の尊厳”(時実利彦編,潮出版社)を選んだ.当時,この輪読会に関係する書籍を持ち出しては熱心に討論した.そこでこれらの体験を素材としながら,筆者は‘死期の予告(死んでゆく病態)’‘死の判定・基準と臓器移植’‘いわゆる植物人間’などに触れて,この機会にその内容をまとめてみたいと思う.
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