特集 女性の健康と地域保健
ジェンダーからの解放をめざして—一開業助産婦の歩みから
赤松 彰子
1
1里の家助産院・オシャベリルーム
pp.37-41
発行日 1998年1月10日
Published Date 1998/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662901715
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「性と生殖」に関する健康問題から,より広い総合的な女性の健康と権利ヘ—。出産にまつわる健康問題の専門職である助産婦さんたちの活動もまた最近,消費者サイドのニーズとも相まって施設内の限られた視点・ケアから地域開業・ネットワーク形成へと徐々に広がりを見せつつある。
しかし,地域へ出てみると,施設内では見えにくかった「産み・育てる性」としてのジェンダーの制約の重み,深刻さに改めて直面せざるを得ないし,またそこを受け止め突破しようとすればこそ,より一層の視野の広がりを持たざるをえず,活動は多彩となり,地域のネットワークを求め繋がってゆこうとする。
赤松さんの,一開業助産婦・保健婦としての足跡にこのことがはっきりとみてとれる。(本誌編集室)
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