特集 保健婦活動研究論文集
在宅療養者のQOLと通所ケアに関する一考察
鈴木 美穂
1,2
,
海和 敏子
3
,
安藤 京子
3
1東京医科歯科大学
2現,東医大病院
3埼玉県富士見市立健康増進センター
pp.184-191
発行日 1997年3月10日
Published Date 1997/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662901532
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
はじめに
寝たきりの原囚は,単に疾病や身体障害があるということだけではない。「身体的要因」「心理的要因」「環境要因」などの各要因が関与するいわゆる「閉じこもり症候群」の寄与するところが大きい。「閉じこもり症候群」とは,障害をもった人々の生活が家の中に閉じこもり,社会的交流が断たれ,活動水準の低下を引き起こして寝たきりにさせるおそれのあるさまざまな問題を含んでいる1)。現在,「家から出る」ことの意義から「通所ケア」がさかんに行われている2,3)。
現在行われている有力な通所ケアに老人保健法による機能訓練事業がある。これまでに各自治体が各々の方法でその評価を行ってきているが,不参加者を含めたものは少ない。
Copyright © 1997, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.