特集 保健活動のパラダイム・シフト
[私自身のパラダイム・シフト]
活動が変わる,活動を変える
杉山 郁子
1
1静岡県保健衛生部健康対策課
pp.988-989
発行日 1996年11月25日
Published Date 1996/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662901463
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状況の変化と危機感
臨床看護を出発点に看護の道に入って27年目を迎えた。地域での保健活動,学校における保健婦教育,そして現在は2度目の県庁勤務となり,県職員として,また保健婦としてさまざまな活動を経験させていただいている。保健婦となった頃の比較的ゆったりとした状況と比べ,現在は,目まぐるしく変わる諸情勢に否応なく対応を迫られている。特に本県では地域保健法の全面施行への準備と合わせて,行財政改革の一環として保健衛生部と民生部との統合が本庁および出先ともに平成9年4月をめざして進められている。
このような状況下で,保健婦の活動の原点を見失わないことが重要であると考える。なぜなら,従来のパターン化された活動の仕方に固執せず,そこから脱却し保健婦の活動を再構築できなければ,保健婦の存在そのものが問われるからである。こうした危機感を持っているのは私だけではない。
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