連載 保健婦日記・5
ネパール日誌[5]—インドは暑かった! 多様な価値観との出会いの中で
芝山 江美子
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1Nepal Primary Health Care (PHC) Project
pp.752-753
発行日 1994年9月10日
Published Date 1994/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662901001
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お隣の国インドへ
1994年3月8〜12日の間インドを旅した。ネパールのカトマンズ空港を9時40分発のRA205便に搭乗し,約1時間でインドのニューデリー空港に着いた。日本の3月というと,まだまだ肌寒い日が続き春が待ちどおしい季節だが,インドは42℃と大変暑く,少し歩いただけでも汗が流れてくる。
初めて訪れたインドは,カーストのため貧富の差が激しく,手足を出して物をねだる人びとが群れをなしている。街の路地の裏に回ると乞食が多く,その周辺は(汚物によるとおもわれる)悪臭を放っている。ネパールの都市カトマンズと比べると,ニューデリーは大変大きい市である。それにしても人びとの鋭い目は,生活の貧窮さを感じさせる。
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