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こころを癒す器を創ろう—精神障害者のための陶芸デイケア 佐賀県武雄保健所
石井 義治
pp.673-676
発行日 1994年9月10日
Published Date 1994/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662900984
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精神障害者のためのデイケアのプログラムには,各地で運動,音楽,絵画などさまざまなものが取り入れられている。有田焼,唐津焼など陶芸で名高い佐賀県で,焼き物づくりを精神障害は得のデイケアに取り入れているのが佐賀県武雄保健所。北は伊万里市に面し,西は“焼き物の里”有田から14kmの場所に位置する武雄市にある武雄保健所の取り組みを紹介しよう。
武雄保健所がデイケアのなかで陶芸を始めたのは昭和55年のこと。市内にある汲古窯(きゅうこがま,窯の名前)の陶工峰松義人氏が指導を引き受けてくれたことから,この取り組みが実現した。以来,年2回の陶芸を行っている。デイケアを行う場所は,通常は保健所の建物に面した1階建てのデイケア室を使用しているが,陶芸の場合は,保健所から徒歩10分のところにある武雄市勤労青少年ホームの陶芸実習室を借りて行う。
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