特集 会議の企画と運営—日常活動のモヤモヤから抜け出すために
政策にかかわる会議のために
小林 ユキ子
1
1東京都調布市福祉部健康課
pp.613-618
発行日 1994年8月10日
Published Date 1994/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662900972
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私は,保健婦として約26年現場勤めをし,課長相当職になって6年になる。管理職としての初仕事は,福祉の最前線である特別養護老人ホームに併設されたデイサービスセンター長であった。この施設は民設民営で,調布市から委託を受けての事業であった。調布市からこのデイサービスセンターへ派遣され,新設施設の建設準備と事業を実施するまでの段どりをすることが私の役目であっあ。今になって考えるとこの3年半の経験は,再び調布市に戻って来てからも大いに役立っている。まず発想の転換をせまられたことや,民間の活力も大いに味わうことができた。
その後,現職場に舞い戻って痛切に感ずることは,何事においても「建て前」が先行し,多くの時間が会議(打ち合わせを含む)に埋没してしまっているのが現実である。課長職でない保健婦にとって,この会議に要する労力と時間は決して少なくない。現場の仕事と会議をどう乗り切っていくかが,行政の中にいる保健婦にとっては大きな課題でもあろう。
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