特集 老人保健福祉計画と保健婦の関わり
老人保健福祉計画と保健活動
竹内 俊介
1
1島根県雲南保健所
pp.1000-1004
発行日 1993年11月10日
Published Date 1993/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662900822
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はじめに
平成2年6月,老人福祉法,老人保健法が改正され,平成5年度中に老人保健福祉計画が策定されることになりました。島根県においては,平成5年4月に県環境保健部と社会福祉部の再編統合が行われ,保健福祉が一体となって(?)市町村版,(二次医療)圏域版,全県版の保健福祉計画の策定中ですが,他に地域版として保健所管轄地域ベースの計画が策定されることになっています。
これは,老人保健福祉圏域は,保健・医療・福祉の連携を図る観点から,基本的には,当該都道府県の医療計画で規定している二次医療圏と合致させることが望ましいとされています。全国的にも二次医療圏と老人保健福祉圏域の整合性に問題があるところも多いと思いますが,島根県において広域市町村圏をベースに,三次医療・救急医療を包括した二次医療圏は,老人保健福祉圏域にはそぐわないということ,また,二次医療圏と保健所管轄地域,福祉事務所管轄地域がそれぞれ異なっている圏域もあるということで,オプションとして策定されることになったものです。基本的には,市町村老人保健福祉計画をベースに,地域版,圏域版を作成するということで,現在急ピッチで作業が進められていますが,多くの市町村において,少ないスタッフと,時間的余裕のなさからいろいろな問題が出てきているように思います。
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