特集 計画の時代—保健と福祉のリンケージ
老人保健福祉計画の役割
尾縄 伊孝
1
Tadataka ONAWA
1
1大阪府福祉部老人保健福祉課
pp.476-480
発行日 1991年7月15日
Published Date 1991/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401900380
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◆はじめに
昨年6月に「高齢者保健福祉推進10か年戦略」いわゆるゴールドプランの実現を図るため,老人福祉法等関係諸法の改正が行われた.その中で老人保健サービスと老人福祉サービスの計画的かつ一体的な提供を図る観点から,老人福祉法および老人保健法に老人福祉計画と老人保健計画がそれぞれ規定され,市町村および都道府県は,その両方を一体化して老人保健福祉計画(図1)を定めることとされた.
これは,保健福祉行政の分野においても,今後,計画的な行政手法により,サービスの水準や施設等の整備水準を着実に向上させ,目標値をクリアーしていこうとするものである.
今後急激に到来する超高齢社会に向けて,計画的かつ総合的・一体的に保健福祉サービスを展開していこうとする計画行政的な手法を導入して,しかも住民に最も身近な市町村において一元的に提供していこうとするものであり,その意味で,具体的な実行性を伴った老人保健福祉計画づくりは大変画期的なものであると思う.
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