連載 保健婦日記・4
さまぎまな入院
平間 チヨミ
1,2
1横浜市港北保健所中保健所
2前,中保健所
pp.76-77
発行日 1993年1月10日
Published Date 1993/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662900634
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なぜ自己退院するのか
Oさん(四十八歳)との出会いは平成元年六月の検診だった。肺結核病型III型排菌の疑いがあり、糖尿病の合併で「要入院治療」の診断だった。
「あと十日働けば日雇い保険の権利をとれるので入院は十日間待ってほしい」と本人は主張したが、医師との相談の結果、入院は早い方がよいと判断してすぐ入院させた。二か月後の病院訪問時、「生活保護ではなく日雇い保険で入院したかった」と言っていた。それから一か月経たないうちに自己退院したが、十二月に体調不良の主訴で来所した。診断は肺結核病型bⅡ型排菌の疑いがあり、即入院治療であった。
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