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保健婦繰り出し公害患者の訪問指導
pp.11
発行日 1966年11月10日
Published Date 1966/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662203775
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四日市保健所(杉村巧平所長)では,四日市の公害患者について特別に療養指導をすることになり,10月末から保健婦による患者の指導訪問をはじめる。これは同市が保健所や,三重県立大付属産業医学研究所の協力で行なう患者の追跡調査もかねており,現在同市には302人の公害認定患者がいる。
最近患者の生活保障を要求する声も強く,公害患者の自殺などといった悲劇を出さないためにも患者個々の病状の経過,生活状態をつかみ,患者にたいする相談員制度を設ける必要があった。同所自身としても厚生省,県などからの指示はなくとも放任しておくわけにはいかず独自で現在10人いる保健婦を出動させることになったもの。保健婦の仕事はこれまで結核患者と乳児の指導だけだったが同所の場合はさらに公害患者の指導調査が加わったわけで,全国ではもちろん初の試みである。
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