特別寄稿
心臓疾患を持つ小児の歯科治療中の偶発事故から学ぶこと
岡崎 好秀
1
1岡山大学歯学部小児歯科
pp.832-836
発行日 1990年10月10日
Published Date 1990/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662900128
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はじめに
本年2月に,先天性の心臓疾患を持つ小児が,歯科治療中に死亡するという偶発事故がありました。さらに治療を行なった小児歯科医が,それを苦に自殺するという痛ましい事件がありました。
その小児歯科医は非常に著名な先生で,はやくから地域ぐるみの齲蝕予防のための母親教育なども,積極的に取り組まれるばかりでなく,障害児の機能回復で有名なドーマン法を取り入れられ,その訓練法の日本での窓口にもなられていた先生です。また低年齢児や障害児の全身管理や麻酔の技術にも,非常に優れた先生でした。
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