特集 多様化する在宅ケアシステムと看護職の役割
医療機関を基盤とした在宅ケアシステム—佐久総合病院の在宅ケア活動からみえてきたもの
坂井 信予
1
1佐久総合病院
pp.207-214
発行日 1990年3月10日
Published Date 1990/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662900035
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はじめに
佐久総合病院は長野県東部の関東につらなる佐久平の臼田町にある。臼田町の所属する南佐久郡は3町5か村,人口4万8千人で,臼田町に隣接する佐久市を含めて,人口約11万人の山間農村地帯である(図1)。
この南佐久郡下では,すでに老齢化率が20%をこえる町村があり,その高齢化は全国の10年先,20年先をいくともいわれているほどである。このような社会的要因と昭和58年の老人保健法の施行が相まって,当院でも在宅ケア活動が活発化してきた。
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