連載 老人のメディカル・チェック・18
歯科疾患(1)
加藤 凞
1
,
石川 須美子
1
1北海道大学歯学部第二保存学教室
pp.568-569
発行日 1989年7月10日
Published Date 1989/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662207774
- 有料閲覧
- 文献概要
老後を健康に快適に暮らすためには種々の条件が考えられるが,毎日行う食事や会話が楽しくできることは重要である。従来「老人になったら歯がなくなるのがあたりまえ」と考えられていたが,最近の歯科医学の進歩により,「老人になっても歯を失わず自分の歯で一生涯食物をかむことができる」ことが可能となってきている。
老人の歯科疾患で日常最もよくみられる疾患は,う蝕(むし歯)と歯周病(歯槽膿漏)および歯の喪失に伴って生じる咀嚼機能の低下(義歯が合わずかめなかったり,粘膜に傷が生じるなど)であり,これらに対する予防や治療が大切である。
Copyright © 1989, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.