グラフ
公衆衛生の歴史をたどる 日本=6(最終回)—戦争と健康
日野 秀逸
1
,
菊地 頌子
2
1国立公衆衛生院衛生行政学部
2江東区城東保健所
pp.1041-1048
発行日 1988年12月10日
Published Date 1988/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662207650
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
昭和前期は15年戦争といわれるように 大半は戦乱のなかで過ぎた時期である.この時期 公衆衛生は「健民健兵」を実施すべく 保健所・保健婦などの制度化にみられるように 形の上では一定の前進を示した.しかし 人間の生命と健康を その人間にとってかけがえのない大切なものとして公衆衛生の取り組みがなされたのではない.基本的人権としての生存権・健康権に立脚した公衆衛生の展開は 戦後をまたなければならなかった.
Copyright © 1988, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.