特集 老人の在宅ケア(2)各職種の取り組み
在宅ケアにおける保健婦と看護婦の役割とありかた
川村 佐和子
1
1東京都神経科学総合研究所
pp.882-887
発行日 1988年10月10日
Published Date 1988/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662207614
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保健婦と看護婦の役割
在宅看護に関して,講演を求められる際,在宅看護は看護婦と保健婦とどちらが適性を備えているかという質問を受けることが多い。ひらたくいえば,在宅看護は看護婦が行うのがよいか,保健婦が行うのがよいかという質問であろう。在宅看護の内容を,自宅にいる患者に自宅で個別の臨床看護ケアを提供する活動だと考えるならば,在宅看護は公衆衛生看護を担当する保健婦といわゆる臨床看護(病院内看護)を担当する看護婦の役割に関して,明確な区分をつけがたい状況にあると考えられる。これは,現在実行している職員に看護婦と保健婦の双方がおり,いずれも有能だからである。
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