連載 大阪府保健所保健婦の歴史・3
―保健所創立期(3)―乳幼児および母親指導員制度の誕生とその活動
衛保会歴史部会
pp.887-891
発行日 1987年10月10日
Published Date 1987/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662207405
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I.乳幼児および母親指導員制度の誕生とその活動
(1)制度発足の時代背景
昭和13年当時の大阪府は警察部に衛生課を置き,そこでは主に慢性・急性伝染病,寄生虫,食品・環境・薬務,医療関係の各種免許に関する業務を行っていました。当時の衛生課長である高木乙熊氏は富国強兵の国策に添うため,福原忠雄指導係長と共に新たに結核撲滅のための胸部X線検診,壮丁予備検診と併せて乳幼児および母親指導員による訪問指導事業を加えることを計画したのです。
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